先日、我が家の愛犬マルの歯の手術をしてきました。
前ブログをご覧の方はご存知かと思いますが、我が家のマルの歯が欠けてしまい、抜歯せざるを得ない状況になりました。
原因は「噛むおもちゃ」でした。
きっと、あの時、娘が床に落ちている小さな歯のかけらを見つけなければずっと気付かずにいたかもしれません。
かかりつけの動物病院で診てもらうと、歯が欠けたり折れたりする「破折」という状態で、マルは左右の上顎第四前臼歯両方にその所見がありました。
その病院では「抜歯」のみしか対応しておらず、「歯内治療」を望むのであれば専門医のいるところでなければできないということでした。
抜歯をすれば、それでおしまい。治療も必要なし。ただし、両方の大事な歯がなくなってしまうので、老犬ならあきらめもつくところですが、まだ2歳半のマルにはかわいそうで、何とか歯を温存する方向ですすめるべくその治療の可能な動物病院を探しました。
自宅から車で30分ほどの隣町に口コミのいい歯科治療のできる動物病院をみつけ、すぐに診てもらいに行きました。
診断は同じく「破折」だったのですが、「抜歯」か「温存」かどちらがいいかは飼い主の判断ですと言われました。
どちらにしても、2時間の全身麻酔をした上での処置となります。事前の血液検査で麻酔のリスクについて調べた上で行うわけですが、万一のことがないわけではありませんのでかなり迷いました。
でも、まだ年齢も若いことを考えると、今後少しでも長く自分の歯で噛ませてあげることを優先したいと旦那さんとも相談して、温存治療をお願いしました。
午前11時にマルを預け、お迎えは夜の8時でした。
何も知らないマルは病院へ向かう車の中でガタガタと震えていました。まるで何か予感しているかのように。
病院へ着くと、先生がさっと出てきて、「では、お預かりしますね。」とあっという間にマルを抱っこして出て行った。
手術の予定は午後3時くらいからなのに、いろんな診察や時間の兼ね合いなのでしょう。それまでの間、病院のケージの中でマルがどんな思いで数時間を過ごしたかと思うと胸が痛みます。
どんなに不安だっただろう。。。。寂しかっただろう。。。
私も家に帰ってからの長い時間、今頃マルはどうしているだろう、今頃手術中かな、大丈夫かな、マル、頑張って。。。必ず迎えに行くからね。。。。などとマルのことばかり考えて気持ちが落ち着かなかった。
夜7時半頃、病院から、無事に終了しましたので8時にお迎えお願いしますと電話があった。
安心したとともに、マルが今どんな状況なんだろうと不安もあった。
病院へ着くと、看護婦さんがマルを抱いてやってきた。
一瞬、え?これがマルなの? 他の犬と間違えてない?? と思うくらい顔が違って見えた。
顔や頭がチリチリに濡れた感じ。目がうつろでいつものマルとは違う。ガタガタ震えつつも身体に力が入っていない。
パパに抱っこされていても、小さな声で「きゅい~~~~ん・・・・」と何度も鳴く。
「先生、大丈夫なのでしょうか?急変したりしませんか?」思わず聞いてしまうくらいでした。
人間でも全身麻酔での手術は相当な負担ですから、わんこたちにもかなりの負担です。完全に麻酔から覚めて元気になるまでは2日ほどかかると思ってくださいと言われた。
マルの手術内容について説明があった。
左の歯は露髄していたため、(歯が割れて、歯髄が見えてしまっていた)、歯髄を完全に抜いて、そこへセメント注入、その上からレジンのかぶせ物をした。(人間でいう、神経抜いて詰め物して上にかぶせ物をするのと同じ)
右の歯は幸いなことに破折はしているが、露髄がなかったため、周りを削り、レジンのかぶせものをして終了。
この「露髄」があるかないかで処置が変わるということだった。露髄してしまうと、そこから歯の根っこへばい菌が入り、歯周病になるとやっかいなことになる。
今回、私たちはマルの歯を温存する方を選んだけれど、この場合は年に1回ほどの定期健診が必要となる。その度に全身麻酔が必要となることがネックだったけど、検診での麻酔はレントゲンを撮る程度の時間ということと、問題がなければ2年後以降は特に検査は必要ないということでこの選択をした。
抜歯をしてしまえば、この一回の全身麻酔ですべてが終わりだったのだけど、先生の「僕の犬だとしたら歯を残す選択をします」という言葉を信じようと思った。
自宅についてからのマルはまったく元気がなかった。まず歩いてもフラフラと足元がおぼつかず、すぐに横になってしんどそうにしていた。 夜10時以降に夜ご飯の許可が出ていたので、こんな状況で食べれるのだろうか・・・と不安だったけれど、いつもより美味しそうな?やわらかいフードをあげてみた。
ヨロヨロしながら、お皿へ向かうと、完食した・・・・・(さすが食いしん坊のマルだ(;´∀`)) よかった。

(ぐったり朦朧としてるマル・・・)
そして、今回私がわんこを飼われている飼い主さんにお伝えしたいことがあります。
わんこには、人間が手でもって、曲げられないおもちゃは与えてはいけません!!柔らかいおもちゃだとすぐあきてしまうから、固くて噛み応えのあるおもちゃを・・・と私も思っていろいろ購入しました。
そのおもちゃの中には食べても安全なプラスチックと本物のベーコンやチキンなどを練りこんだようなものもあり、わんこにとっては格好のおもちゃかなと思います。(もちろん興味なしのわんこもいるでしょうが)
Amazonでの口コミも長持ちするし、わんこが嬉しそうに噛んで遊んでいるので助かりますなんてものもあったし、噛むことによって歯石がなくなりましたなんてものもありました。
いい口コミばかりが目立ちましたが、マルが破折して、その後そのおもちゃの口コミを見返した時にやはり歯が折れたとか欠けたといった口コミも見つけました。

(私が購入したあれこれです・・・)
硬くて長持ちするおもちゃを与えるのは飼い主の自己満足なのではないかな・・・・
私もすごく反省しました。飼い主目線じゃなくて、わんこのことを第一に考えて買い物もしなきゃいけないなと痛感しました。
そしてこういうおもちゃが当たり前のように販売されていることに、獣医さんもあきれていました。
こういうおもちゃには特に「規制」がないので仕方ない部分があると言っていました。
犬種にもよりますが、噛む力は強いけど、歯は人間と同じくらいの硬さ。人間がこんな硬いものを思いっきり噛むとどうなりますか??と言われ、本当にそうだと・・・・
わんこにとって歯はとても重要だそうです。将来的に歯周病にならないよう、気をつけてあげることも長生きの秘訣ですね。
今回のことでマルには辛い思いをさせてしまいましたが、いい勉強になりました。
人の口コミに惑わされることもないよう、自分でしっかり調べて納得してから購入しようと思いました。
長々と書いてしまいましたが、今回はおもちゃによってマルのような目にあってほしくないのでわんこを飼ってらっしゃる方にはぜひ知っておいてもらいたいと思いました。
手で曲げられない硬いおもちゃを与えておられたら、今すぐ捨ててください。
そして、わんこの歯を一度確認してあげてくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
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コメント
アリーママさんへ
こんにちは!はじめまして。
コメントありがとうございます(o^^o)
アリーママさんのわんちゃんも破折で抜歯になってしまったのですね。。。申し訳ないという気持ち、すごくわかります!!
私も診断された時は自分のせいだと泣いてしまいました💧
私も画像にあるようにヒマラヤチーズ、2本くらい買ったことあります。大好きなチーズをガリガリと美味しそうに食べてる姿からまさかこんなことになるなんて。。。ですよね。
先生からの手で曲げられない物は与えてはダメです!って言葉を愛犬家の皆さんに声を大にして伝えたくて書きました。
コメントいただき、嬉しかったです。
ありがとうございました(o^^o)
シナモンさんへ
こんにちは!コメントありがとうございます(o^^o)
そうですね、こういうおもちゃは昔はあまりなかったような。。。
牛革を使ったガムなどはよく見かけましたけどね。
今回のことでワンコの歯はとても大事なのだと痛感しました。
なるべく長くこの歯が保ってくれるといいなと思います。
昨日からすっかりマルは元気になりました!
ホントに安心しました(*´ω`*)
しんべいさんへ
こんにちは!コメントありがとうございます(o^^o)
はい、本当に辛い1日となりましたが、今は元気になってくれて安心しています。
そうですね、ワンコの歯磨きなんてたまのトリミングの時にやってもらう程度でいいと思っていましたが、毎日してください!と言われました。
うちもちょこちょこやろうとするのですが、嫌がって口を開けてくれません。。。先生に聞いたら2人がかりで押さえてでもいいので、ささっとやってあげて下さいと。。。
やはりわんこの歯は大事なのですよね。歯周病は全心疾患の原因にもなるそうです。これからはなんとか頑張って歯磨きしようと思います。もっと早めに慣れさせるべきでした💧
おもちゃの件はホントに知らない人たくさんいると思います。ワンコは痛みを我慢するので口の中を常に見てあげる人でなければ、破折はなかなか気づくことが出来ません。折れた歯は飲み込んでしまう事が多いからです。
うちはたまたま欠片を見つけたのでよかったのですが、このは破折を気づかず放っておくとそこから、ろ髄して細菌感染、歯周病となり、健康な歯までも抜歯になることもあるそうです。
今回の記事はこの事を知ってもらうべく、長々と書いてしまいました。少しでも多くの人に知ってもらいたいです。
我が家のトイプードルはヒマラヤチーズで 歯が割れて‥抜歯しました。愛犬に申し訳ないない気持ちでいっぱいです。 ブログにあげてくれてありがとう!愛犬家のみなさんに情報が多く行き渡ると嬉しいです。
こんばんは。
売ってるから安心して買う飼主さんもいると思います。
うちの犬の場合(飼ってた頃)おもちゃで遊ぶのはなかったです。
もうそうとう昔だからか?その時にうちの父親がいらないと思ったからなのか?
歯については何も聞いた事がなかったので勉強になります。
全身麻酔をしたから負担も大きいのですね。
マルちゃん今日はゆっくり休んでね。
全身麻酔で手術を受けたマルちゃんも大変だったと思いますが、それを待っているこーみ♪さんのマルちゃんを思う気持ちが伝わってきて、つらかったろうなぁと思いました。
我が家はもう老犬なので、残っている歯は数えるほどですが、昔から歯を触るのを嫌がったために、結局歯磨きとかできていません。
もう少しちゃんとしてやっていたら、残っている歯ももう少しあったかもと思うと、小さい時から犬に歯のケアを慣れさすことの大切さを感じます。
それにしても、その硬いかむおもちゃってなんなんでしょうね。売れるからではなく、ちゃんと犬のことを考えて作って欲しいものです。
こーみ♪さんのこの記事が、ワンちゃんと暮らしているたくさんの方に見てもらえると良いですね。